夏へ向け、47都道府県から48人が参加
今夏の第108回全国高校野球選手権大会の地方大会に向けた全国審判講習会を5月4、5日の2日間、阪神甲子園球場で開きました。47都道府県から推薦された受講生48人(北海道は2人)と、今夏、甲子園でジャッジする女性の審判委員5人のうち4人が参加しました。
今回のテーマは「不易実行~変わらぬ心、進化するジャッジ~」。春夏の甲子園での審判委員が講師となり、実技や座学を通して審判技術の向上に取り組みました。受講生には、学んだことを地元に持ち帰り、仲間の審判委員に伝えることが期待されています。
グラウンドでの判定練習
座学とグラウンドでの実戦研修
開校式のあいさつで尾崎泰輔審判規則委員長は、講習会のテーマである「進化」について説明。高校野球が直面する課題を挙げ、「変わるべきところは変わっていかないといけない」と呼びかけました。
初日は、座学で指名打者(DH)交代の通告や規則改正などについて確認した後、グラウンドでは発声・ジェスチャーから始まり、投球判定、フォースプレー、盗塁、ランダウンプレイなどの判定の練習を行いました。2日目は、打球判定の練習後、1死一塁など条件付きの模擬試合を行い、実戦的な研修を展開しました。講習会には、兵庫県から西宮東、仁川学院、市尼崎、大阪府から上宮、関西創価、阪南大高の6校に、モデル校として協力していただきました。
DH制や6人制メカニズムを確認
座学では、今春から取り入れられたDH制について、投手が他の守備についた場合、指名打者が守備についた場合など、選抜大会で実際にあったDHが消滅するケースなどを改めて説明。その後、受講生は順に前に出て、伝令役から告げられる交代を聞き取り、DHが消滅するケースかどうかなどをロールプレーイングで確認しました。
また、外審2人を加えた6人制のメカニズムについても取り上げ、塁審と外審の間へ浅い飛球への対応について議論しました。翌日の実技では、実際にライン際に打球を飛ばし、外審あり、なし、それぞれの場合の位置取りなどを確認。打球によって外審は、守備の妨げにならないようファウルゾーンに出たり、下がって塁審に判定を任せたりする判断が求められました。
今夏の甲子園に立つ女性4人も参加
日本高野連では女性の審判の育成も進めており、2024年の全国講習会に女性が初めて参加。その後も研修などを実施しています。今回参加した4人は、既に国際審判を務めるなど経験が豊富です。佐藤加奈さんは「全国講習会は初めてではないので、緊張せずに出来ました。不安というよりわくわく感があり、やるしかないという気持ちです」と今夏の甲子園へ向けて意気込みを話しました。
今夏の甲子園でジャッジする女性審判員も参加
また、春夏の甲子園では、都道府県から審判が派遣され、主催者が委嘱した審判委員とともに塁審を務めてきました。この講習会を受講後、甲子園の派遣審判として推薦されてくるケースもあります。今夏からは、派遣審判委員に、塁審だけでなく球審も任せる構想があり、全国の審判のさらなる活躍が期待されています。



