講評を行います。両校の皆さん、球場にお越しいただいた皆さん、全国の皆さん、素晴らしい決勝戦でした。
まずは、本日の決勝戦を制した大阪桐蔭高校の皆さん、4年ぶり5回目の優勝、おめでとうございます。
初戦と決勝戦は川本投手が先発・完投し、他の試合は吉岡投手、川本投手ら4投手の継投で試合を作り、2回戦から準決勝まで、1点差で勝ち上がってきました。選手層も厚く、決勝戦も優位に試合を運びました、まだまだ伸びる余地のある選手ばかりで、これからの成長が楽しみです。素晴らしい優勝、おめでとうございました。
準優勝の智弁学園にも大きな拍手を送りたいと思います。初戦から、花巻東、神村学園、花咲徳栄、中京大中京と、各地区の優れたチームと対戦し、エース杉本投手の力投で勝ち進んできました。とりわけ、圧巻だったのは、花咲徳栄戦でした。2回までに大量点を奪われましたが、その8点差を15安打(うち8本が長打)で逆転いたしました。まさに、開会式で申しましたネバーギブアップの試合でした。準優勝、おめでとうございました。
両校の応援団の皆さん、決勝戦でも、熱い声援を大変ありがとうございました。
準決勝に進出した、専大松戸、中京大中京も素晴らしいチームでした。中京大中京は安藤投手・太田投手のリレーで、専大松戸はエース門倉投手が踏ん張りました。どちらも準決勝では1点差で惜敗しました。そのスコアが示す通り、優勝、準優勝の2校にも劣らない試合内容でした。
21世紀枠で選出された2校は、ともに初戦突破はできませんでしたが、チームの持ち味を存分に発揮し、甲子園出場を目指す全国の加盟校へ希望を与えてくれました。
さて、今年から初めて、指名打者制度(いわゆるDH制)を採用することとしました。1回戦では、32校のうち26校がDH制を使い、1回戦では、さらに2校が増え、合計28校が採用しました。出場選手の機会が増えるとともに、試合運びもスムーズになったように思います。準決勝までの30試合の試合時間の平均は、2時間4分でした(昨年は2時間6分)。
また、今年は、タイブレークの試合が増えました、過去3回が、3試合、4試合、3試合でしたが、今回は6試合となりました。最後まで諦めない、「ネバーギブアップ」の試合を展開してくれたのではないかと思います。
なお、2年前から新基準の金属製バットに変わりましたが、ホームランの数は、2年前3本、昨年は6本、今年は9本と徐々に増えてきました。バッティングの技術も新バットに適応してきたように感じています。
さて、全国の高校野球部員の皆さん、昨年の秋からこの春までの間に、大きく成長したことと思います。これから夏に向けてさらに身体(からだ)も精神力も野球の技術も成長することでしょう。野球も頑張り、勉強も頑張る、ということで、充実した高校生活を送ってください。
最後になりましたが、阪神甲子園球場、阪神園芸、大会役員、審判委員、大会を支えてくださったすべての方々に、お礼を申し上げます。
全国から球場にご来場いただいた皆さん、また、全国の高校野球ファンの皆さん、温かいご声援ありがとうございました。そして、引き続き高校野球を応援してくださいますようお願い申し上げ、講評といたします。
ありがとうございました。
(令和8年3月31日 日本高等学校野球連盟 会長 寶 馨)